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綱引シューズ再生方法



綱引シューズのソール再生

 綱引シューズの「ソール(靴底)・再生」は、「滑り止め加工」とは異なります。
 綱引競技の専用レーンは、1989年までパンチカーペットが採用されていましたが、1990年からアシックス製のウレタン・ラバーマットに変更されました。
 この頃から競技者は、よりグリップの効く綱引シューズを求め、アシックスはそれに応えて専用シューズを開発してきました。
 綱引シューズのソール形状は、量産金型で加硫された物なので、購入当初は個々の選手の足裏には完全にフィットしません。
 また、綱引競技の戦法やフォームはチームごとに異なり、足首など股関節の可動範囲は選手ごとに違いがあることから、ソールの接地面が微妙に異なることもフィットしない原因の一つです。
 これらは、ある程度綱引シューズに履き慣れた頃、「当たり」が出てフィットするようになります。
 しかし、履き慣れた頃にはソールが摩耗・劣化し、肝心のグリップが低下するという問題がありました。
 ここで紹介する「ソール(靴底)・再生」は1991年頃から実施され、現在では全日本綱引選手権大会に出場する殆どのチームが採用し、長年に渡り「審判員の手触りによる感触」の検査もパスしてきた方法です。
 ディスクグラインダーにバフを使用したり、単にヤスリを使用する方法もありますが、それらはここで紹介している方法より劣ります。
 全日本綱引選手権大会で優秀な成績を収めた多くのチームが、ここで紹介する「ソール再生用ディスク砥石」を使用してきました。
 「ソール再生用ディスク砥石」はこれまで全国各地のチームに500枚以上配布(2014.11現在)され、現在では定番の再生方法となり、開発者のH氏も公開することを快諾してくださいましたので、ここに紹介する運びになりました。
 尚、ここでは株式会社アシックスの綱引シューズ、TOR109を再生例として紹介していますが、TOR107とTOR110も同様な方法で再生可能です。




準備する物

 1. ソール再生用ディスク砥石(ディスク砥石製造メーカーの特注品)
 2. ディスクグラインダー(穴径15ミリ) ※ディスク砥石の直径が約150ミリあり、安全カバーを外しての使用となりますので怪我に注意してください。
 3. トルエン(試薬)又は、ペイントうすめ液(ロックペイント・サンデーペイントなど) ※アセトンはゴムを著しく劣化させるので使用不可!
 4. ウエス
 5. 綱引シューズ用ソールクリーナー
 6. ゴーグル(目やメガネの保護)
 7. ブルーシート(周囲を汚さない養生用)
 8. 作業着(汚れてもよい服装)




作業手順の概略

 下記の説明だけでは不十分ですので、必ず「ソール再生用ディスク砥石」に付属する「取扱説明書」に従って実施してください。

 1. 綱引シューズのソールに対して、ソール再生用ディスク砥石を約60度の角度に保ってソールの表皮を溶解する。
 2. ウエスに少量のトルエンを染み込ませ、溶けたソール表皮を完全に拭取る。
 3. 一昼夜、風通しの良い場所に放置して有機溶剤を揮発させる。
 4. 綱引シューズ用ソールクリーナーでソールを磨く。
 ※ 以降は、綱引シューズ用ソールクリーナーか濡れ雑巾などで拭取るだけにして、有機溶剤は絶対に使用しないこと!
 ※ 1回の再生で数カ月間は大丈夫です。
 ※上手に再生するコツは3つ
  ・1つ、ソール再生用ディスク砥石を当てる「角度と強さ」(撫でるように軽くがコツ)
  ・2つ、ソール再生用ディスク砥石を動かす「方向と速度」(ゆっくり動かすのがコツ)
  ・3つ、トルエンなどの有機溶剤の「種類と使用量」(有機溶剤は少量にするのがコツ)


 ※溶けたソール表皮の拭取りが不十分であったり、有機溶剤が完全に揮発していない状態での使用は、逆効果であると同時に反則行為です。
  また、それらの行為はレーンマットを汚損する原因になりますので、絶対に行わないでください。
 ※試合会場で有機溶剤を使用しているチームを見かけますが、そのような行為は反則であり、ここで公開している目的とは明らかに異なる行為です。
  有機溶剤を使用しているチームは、陣取っている場所から異臭がしますので直ぐに分ります。


左側シューズ
ソール表皮溶解

左側シューズ
溶解表皮拭取り完了



ビフォー・アフター

 ●「ソール再生用ディスク砥石」に付属する「取扱説明書」に従って実施すれば、「審判員の手触りによる感触」の検査もパスします。
 ●全日本綱引選手権大会の決勝トーナメントに進出しているチームの90%以上が、このディスクを使用しています。
 ●ご希望のチームには実費にて配布します。(チーム名・郵便番号・住所・氏名・電話番号・希望枚数を連絡願います。)
 ※常時10枚位は在庫していますが、都道府県大会や全国大会前の直前になると注文が集中して欠品になることがあります。
 ※特注品ですので欠品の場合は、約2〜4週間位はお待ちいただくことになります。
 ※ディスク砥石は、説明書通りの使い方をすれば殆ど摩耗することはありません。(摩耗よりも落下による破損に注意!)

 ※間違ったソール再生方法は、長年正しく実施し続けている強豪チームに迷惑を掛けますので、絶対に行わないでください。
 ※どんな理屈を並べて正当化しようとしても、最終的には「審判員の手触りによる感触」で判断されることを忘れないでください。

 ・下記の画像をクリックすると拡大します。
Before
Before
再生前
After
After
再生後



アシックス製 綱引シューズ TOR109 日本製・中国製・インドネシア製の違いに注意!

 ●綱引シューズTOR109は発売当初、日本国内で製造・販売を開始しましたが、2006年頃には中国に生産を移行しました。
  更に、2014年には中国からインドネシアに生産を移行し、2014年11月から日本国内で販売されるようになりました。
  しかし、インドネシア製のTOR109は、これまでの日本製及び中国製とは異なるゴムの質感になっているとの報告を受けました。(2014年12月)
  内容としては「インドネシア製TOR109をディスク砥石で研磨すると、ゴムの表皮が溶けずにボロボロ削れてしまった。」というものでした。
  本件に関してアシックスに問い合わせをした内容は、[綱引掲示板 2014.12.1〜2015.1.13]に投稿してありますので、参考にしてください。
  これらのことから、インドネシア製TOR109に対しては、ソールが再生できない恐れがありますことをお伝えしておきます。
  尚、2015年の生産ロットからは改善される可能性があるようですが、詳細に関しては把握できていません。
  ※2016年4月発売のロットは、改善されていたとの報告が競技者よりありました。
 

CHINA
中国製
INDIA
インドネシア製

 「ソール再生用ディスク砥石」の配布を希望される方は、チーム名・郵便番号・住所・氏名・電話番号・希望枚数を してください。
※迷惑メール拒否設定している携帯電話やスマートフォンからメールする場合は、私のアドレスを受信許可にしてから送信してください。
 PCからau携帯・スマホにメールした場合、PC側からは送信できているのか判断ができません。(au以外は判断可能)


□FAQ:ディスク砥石の外周が不均一なのは加工ミスですか?
□回答:効率よく摩擦熱を発生させる為に、回転軸の中心部を微妙にずらし、偏芯させているからです。


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