綱引マシンの構造
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・綱引マシンは1980年代後半、高圧用の送電線を張る為の張力調整機械を改造したものが商品化されましたが、高価であったことから普及しませんでした。
1990年代に入ると、3点式の定滑車で重りをつり上げるタイプの個人用綱引マシンを、各チームが自作するようになりました。
全国各地のチームが所有している綱引マシンの力作は、綱引マシンGALLERYで紹介しております。
・鳥取県の大栄TCが開発した体育館用の簡易式個人用綱引マシンは、製作費用が4〜5万円程度と安価で、全国の殆どの体育館で使用することができます。
「体育館用の簡易式個人用綱引マシン(定滑車式)の参考図」
・個人用綱引マシンの基本構造は、上図の通り3点式の定滑車で構成されています。
製作にあたっては、下記の条件を満たすことを推奨します。
1. 滑車はベアリング入りを使用し、耐荷重300キロクラスのものを使用すること。
2. 滑車のプーリは直径100mm程度のものを使用すること。
3. ワイヤーは直径6〜8mmのスチールワイヤーを使用すること。
4. おもりは70〜200kg位まで5kg単位で可変できこと。
5. 支点の高さは床面から35〜60cm(typ:45〜50cm)の範囲で5cmピッチで可変できること。(重要!)
6. おもりを上げる距離は、最低でも1mは確保したい。
7. おもりはフリーウエイトとし、回転防止を施す場合は摩擦抵抗が最小限になるように留意すること。
8. ロープが回転する場合は、ワイヤーにねじれ防止金具(撚り戻し・サルカン・スイベル)を入れること。
9. マシン用のレーンは競技用レーンが望ましいが、体育館の床でも問題はない。
・定期点検
ワイヤーはトレーニング開始前に、損傷がないか必ず点検すること。
・8人用綱引マシンへの応用
8人用綱引マシンの基本構造は個人用綱引マシンと同じです。
上記の個人用綱引マシンで推奨した条件と違う部分だけ説明します。
1. 滑車はベアリング入りを使用し、耐荷重2トンクラスのものを使用すること。(*上記1)
2. ワイヤーは直径10又は12mmのスチールワイヤーを使用すること。(*上記3)
3. おもりは800〜1600kg位まで40kg単位で可変できこと。(*上記4)
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