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■古典ラジオ |
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ST管時代の並4ラヂオ、並4高1ラヂオ |
昭和11〜13年(1936〜1938年)頃に普及した木製の縦型ラヂオを収集しています。 スイッチを入れて当時の放送が聞こえたら・・・「世にも不思議な物語」ですね。 大正14年(1925年):日本のラヂオ放送開始 昭和11年(1936年):ラヂオの黄金時代が到来し、この頃の流行は箱型ラジオ 昭和16年(1941年):この頃までラヂオと書き、それ以降にラジオと書かれた 昭和19年(1944年):民生用ラジオの生産は工場の軍事徴用や戦災等で一時中断 並4とは「並み」が「普通」、「4」は4球を意味します。 ・修理は極力原型を損なわないように注意して実施しました。 ・解体して隅々まで丁寧に清掃しました。 ・木製ケースの内部は白木ワックス、外部は床ワックスで保護しました。 ・電球、抵抗、ペーパーコンデンサ、オイルコンデンサは交換しました。 ・断線したマグネチックスピーカーのコイルは巻き直しました。 ・定期的に通電(部品保護の為、スライダックで徐々に昇圧)しています。 1. ヘルメス 24M型(1937年) 大阪変圧器製 方 式:並4ラヂオ 構 成:UY-24B,UX-26B,UX-12A,KX-12B 寸 法:(H)387×(W)257×(D)165mm 代替管:UY-24B → UY-57S、KX-12B → KX-12F 2. 青年2号 D型(1938年) 中国合同電気製 方 式:並4ラヂオ 構 成:UY-27A,UX-26B,UX-12A,KX-12B 寸 法:(H)377×(W)270×(D)213mm 備 考:前面の文字は青年の「青」 ・代替管:KX-12B → KX-12F 3. 青年4号 A型(1938年) 山中電機製 テレビアン 方 式:並4高1ラヂオ 構 成:UY-24B,UY-24B,UY-47B,KX-12B 寸 法:(H)393×(W)290×(D)188mm 備 考:前面の文字は青年の「青」 ・代替管:UY-57S,UY-57S,3Y-P1,KX-12F 4. テレビアン M−48型(1937年) 山中電機製 方 式:並4高1ラヂオ 構 成:UY-24B,UY-24B,UY-47B,KX-12B 寸 法:(H)401×(W)307×(D)193mm 備 考:自慢の逸品です。 ・数十年間、元箱梱包で押入に保管 ・オリジナル球構成 ・内部シャーシ、シールドケース錆なし ・電源、出力トランスは外観、性能良好 ・AF、RFチョークは外観、性能良好 ・電源コードも外観良好、絶縁試験合格 ・CR以外オリジナル回路と部品で完全動作 比較的残存数が多いと言われるM−48型でも この逸品の価値は大きい。 山中電機は1950年代に倒産し、東芝が吸収した。 |