郷土玩具愛好会 日本雪だるまの会 月例会概要
■ 2021年度4月例会2021.4.17

日時:令和3年4月17日(土)午後6時15分〜8時30分
場所:「アイセル21」(静岡市葵区東草深町)於
内容:「季節の話題と近況報告」

1.「季節の話題と近況報告」
◆連絡事項
・会計報告の説明:山梨会長より
 1月の総会時に会計の池田さんから報告された内容で、不適切な箇所を指摘され、直ぐに修正作業を実施しましたが、編集の段階で再度、修正が必要との事になり、掲載が遅れても完全な会計報告書を作成する事を優先しました。
退会された池田さんの後任を急遽、高田さんに今年度の会計監査として依頼し、修正箇所についての徹底的な見直しをする為に、今年度会計担当の林さん(旧姓増田)宅を訪問し、会の帳簿を改めてチェックしました。
 この時点で、一部修正箇所が確認され、2月5日の役員会にて、修正後の会計報告書を高田さんより説明後、書式についても、解り易いシンプルな書式に決定しました。
 その他、科目の変更内容を、高田さんより説明し、今後の会の予算案について副会長の林さんより説明が有りました。

・会報用ファイル(背表紙のみオリジナル)を、事務局の堀井さんより準備して頂き販売しました。(300円)

・今月の編集会議は4月28日です・・・杉浦さんより。

◆季節の話題と近況報告
(1)山梨会長より
@「藤枝張子の近況報告」
 藤枝市で「八雲だるま」「ひょっとこ面」「おかめ面」「首振りの虎」等を製作していた五代目の長橋秀明さん(昭和22年生まれ74歳)は、6年前に脳の病気(脳溢血と思われる)で倒れ、現在、病院にてリハビリ中との事です。
後継者もいないという事で、180年続いた藤枝張子も完全廃業となりました。
今回持参しました「耳付き達磨」(長橋作)を入手し(写真参照)、近況報告の取材を依頼しようと何度も自宅へ電話しましたが出ない為に、藤枝市郷土博物館の学芸員である海野さんより近況内容を教えて頂きました。
A「青森首人形・酉」
 作風が青森と思い、平澤さんへLINEで写真を送信した所、「青森に間違いなし」との返信を頂き、早速、本日持参しました。
最も長い首人形が29cmも有り、ひよこも入れて6種が藁筒(高さ12cm)に刺してある。

(2)長谷川さんより
B産地不明「武者人形」
 20年程前に平和島古民具骨董市で購入したものです。
産地不明ですが、兜の部分に紙を使用し、薄手の土製の人形と思われます。
丸底には大正九年庚甲歳の物で所蔵者と思われる花押迄書いてあります。

(3)堀場さんより
 今年は、コロナ禍の中、東京、京都、新潟の村上市へも行きました。
村上市片町では、和生菓子を販売している「成田屋菓子店」へ行き、鯛の菓子型や和生(砂糖)菓子を見て来ました。
かつて村上市内では凧の製作者が3名おりました、長谷川熊四郎、村井長吉ともう一人は不明。いずれもここ数年で亡くなっております。

(4)林めぐみさんより
C「椿だるま」
 地元で開催された、だるまの一般公募のイベントで準大賞を受賞した「椿だるま」を披露してくれました。(写真参照)

(5)林直輝さんより
(展示会の紹介)
・紙鳶洞コレクション「日本人形の美」山形県鶴岡市致道博物館にて会期・・・4月24日〜6月6日 林直輝さんの優品約60点を展観。節句の掛軸と幟約20点を紹介します。
・端午の節句企画展「こいのぼりの展示」伊勢市おかげ横丁内伊勢路名産味の館2階「大黒ホール」4月29日〜5月5日 林直輝さん所蔵の紙鯉を展示します。

(6)伊東さんより
D「熨斗紙」
 先月の例会で佐野美術館の展示で見た「小間紙」の種類で「熨斗袋」が有り、所蔵の熨斗紙5枚を持参してくれました。

(7)馬石さんより
E木彫人形「三上の御田植祭」
 昭和の大嘗祭は1928年(昭和3年)に滋賀県と福岡県が選ばれ、その滋賀県の候補地が野洲郡三上村大字三上に決定した。
斎田の所有者である「太田主」となった家だけでなく、三上村全体が喜びに湧きあがったと言う。
この時記念で作られた、御田植祭(悠紀斎田)の木彫人形「太田主」「奉公主・男」「奉公主・早乙女」の三体セット他二体を紹介してくれました。(写真参照)

3、即売会・抽選・入札会
 今月の即売品は、大型の会津張り子の天神、各地の郷土人形他、抽選品は浜松張子「柿乗り猿」(二橋志乃作)、出雲張子「牛乗り天神」(高橋孝一作)の2点、入札品は高松張子「牛乗り天神」(宮内フサ作)、宇土張子「天神」(坂本カツ作)の2点でした。(写真参照)


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